中国の公用語は普通話で、国民のほとんどが使う言語です。中国のホテルには、ほとんどの場合、外国語に堪能なスタッフがいますが、観光施設以外では、英語で会話ができるとは限りません。タクシー運転手に見せるために、行き先や依頼内容を中国語で書いたものを用意してもらうとよいでしょう。主要な通りはすべて、標識にピンイン(漢字のローマ字表記)が書いてあるので、地図を頼りに移動するのは比較的簡単です。
中国では、若者を中心に英語を学んでいる人が多いので、外国人を相手に練習する機会は歓迎されます。路上で見かけた人に英語で道を聞くのを恐れる必要はありません。丁寧に対応してもらえるのが普通ですし、熱心に世話を焼いてくれることも多くあります。
中国本土へのビザ
本土に入国する場合、ほとんどの外国人はビザが必要です。ビザは、本土に出発する前に、申請者の母国にある中華人民共和国大使館または総領事館で取得してください。観光や友人・親族の訪問であれば、中国の通常の観光ビザで十分です。ビザの有効回数は、1回、2回、マルチ(多次)があります。その他に、ビジネスビザや就労ビザなどもあります。詳しくは、最寄りの中国大使館または領事館にお問い合わせください。
広東省(Guangdong Province)の「144時間簡易ビザ」
香港にいる外国人は、「144時間簡易ビザ」を使えば、最長144時間(6日間)広東省に滞在できます。この場合の入境港は広州(Guangzhou)、深圳(Shenzhen)、珠海(Zhuhai)、仏山(Foshan)、東莞(Dongguan)、中山(Zhongshan)、江門(Jiangmen)、肇慶(Zhaoqing)、恵州(Huizhou)、汕頭(Shantou)になります。
「144時間簡易ビザ」の取得方法は次のとおりです。
1) 香港の登録旅行代理店が主催する団体旅行に参加する必要があります。
2) 団体の参加人数は2人以上、40人以下とします。
3) 広東省の入出境港は選択が可能です(汕頭*を除く)。
4) 上記の入境港から団体で入出境する必要があります。 * 汕頭への旅行者の場合、入出境は汕頭港に限定されます。また活動範囲は、汕頭地域内とします。
*旅行者は同じ港から出入境しなければなりません
広東省の出入境港では、入国審査官がパスポートと団体名簿を検査します。団体参加者は、パスポートへの出入国スタンプ押印の際の出入国カード記入は不要です。
上記方針は、中国と外交関係を有する国の一般旅券所持者に適用され、予告なく変更されることがあります。
申請手続きや関連手数料については、香港でホテルのコンシェルジュ、またはツアーの主催者にお問い合わせください。
マカオへのビザ
マカオ特別行政区を訪れるには、有効なパスポートと入国許可証または入国ビザが必要です。76か国(地域)の国民は、マカオ特別行政区行政長官の書面による指示にもとづき、これが免除されます。詳細は、こちらから。
中国本土への入境者は、中華人民共和国税関総署の規則に従う必要があります。詳しくは、中国国家観光局のウェブサイトをご覧ください。
香港と中国本土やマカオとの間には、様々な交通手段があります。
鉄道
MTRは中国大陸への高速鉄道(high-speed rail services)を定期的に運行しており、香港と大陸の58の駅をインターチェンジなしで結んでいます。香港西九龍(Hong Kong West Kowloon)駅では、香港と中国の両方の入国審査を受けることができます。
フェリー
マカオと本土沿岸部を結ぶ高速フェリーが運行されています。フェリーは、香港島の上環(Sheung Wan)にある香港-マカオフェリーターミナルと、九龍の尖沙咀(Tsim Sha Tsui)にある中国フェリーターミナルから運行されています。
マカオとの間のフェリーは、以下の事業者が運行しています。
本土との間のフェリーは、以下の事業者が運行しています。
コーチ
マカオや中国本土の都市から香港への移動には、クロスボーダーバスを利用することができます。香港の6つの主要な道路上の陸路交差点:深圳湾口岸(Shenzhen Bay Port)、落馬洲(Lok Ma Chau)、文錦渡(Man Kam To)、沙頭角(Sha Tau Kok)、香園圍(Heung Yuen Wai)、港珠澳大橋(Hong Kong–Zhuhai–Macao Bridge)を経由するクロスバンダリーバスを運行しています。
粤港澳大湾区(Greater Bay Area)は広大なため、地域によって気候が大きく異なります。出発前に各都市の天気予報をチェックして、準備を整えてください。
中国の通貨は人民元(RMB)、通貨の基本単位は「元」です。補助単位は「角」と「分」です。1元は10角、1角は10文になります。
紙幣の種類は1元、2元、5元、10元、20元、50元、100元と、1角、5角があります。硬貨は1元と、1角、5角があります。
中国でも電子決済が普及しています。
中国本土の標準的な電圧はAC 220V、50Hzです。100 V用機材にはアダプターが必要です。
中国は、全土がグリニッジ標準時プラス8時間(UTC+8)に設定されています。夏時間は採用していません。