所要時間:約3時間|距離:約7Km|難易度:中級
香港の素晴らしい点の一つは、比較的、短くて簡単なハイキングでも、驚くほど豊かな生物多様性に触れられることです。気候、地形、地質の相互作用により、香港には豊富な土着の動植物が生息しています。鳳園(Fung Yuen)に向かうハイキングでは素晴らしい多様性を経験できます。
流水響郊遊徑(Lau Shui Heung Country Trail)をスタートして、周囲に生い茂った木々が絵のように水面に映っている貯水池を通りすぎます。トレイルは細長い鶴藪水塘(Hok Tau Reservoir)に続き、ここには無数の種類のトンボと蝶が生息しています。
このエリアは伝統的な「風水」林としても有名です。これは人と自然の間に調和を生むという伝統的な中国の価値観に基づくもので、森林地に近いということが、村を作る場所を選ぶうえで最も重要とされました。
ハイキングコースは鳳園(FungYuen)が終点です。ここには鳳園蝴蝶保育區(Fung Yuen Butterfly Reserve)があり、香港で見つかっている蝶235種のうち、200種類以上が保護されています。鳳園谷(Fung Yuen Valley)は、鳳園村(Fung Yuen village)の裏手にある木が生い茂った峡谷で、香港政府から自然保護協会特別指定地区(Site of Special Science Interest、SSSI)に指定されています。ここには蝶を惹きつけるために花蜜がある植物を植えた庭園があり、ヘレナキシタアゲハ(Common Birdwing)やシロスソビキアゲハ(White Dragontail)など絶滅の危機に瀕している蝶の重要な繁殖地になっています。
鳳園蝴蝶保育區(Fung Yuen Butterfly Reserve)で、香港の自然について学び、最高の一日を締めくくるのはいかがでしょう。
蝶の見頃は、4月から6月、10月から11月です。この時期に行くと、さまざまな種類の蝶に遭遇することができるでしょう。
春と夏は午前9時から11時、午後2時から4時に、多くの蝶を見ることができます。秋と冬には、午前10時から11時、午後2時から3時がベストタイムでしょう。ほとんどの蝶は日中に現れますが、セセリチョウやジャノメチョウのように夕暮れにしか現れない種もあります。
鳳園蝴蝶保育區(Fung Yuen Butterfly Reserve)に入るには、会員登録が必要となります。詳しくは、www.fungyuen.orgをご覧ください。
蝶やトンボを捕まえることは禁止されています。
近くに売店などはありませんので、出発前に飲み物や軽食をご準備ください。