Photo credit: Tugo Cheng
所要時間:約 3.5 時間(往復約 7時間)|距離:約8Km|難易度:上級
都会の喧騒から逃れたいときは、船灣郊野公園に行くといいでしょう。古壁で覆われた村から、海岸沿いの絶景、「風水」林、ユネスコ認定世界ジオパーク 香港地質公園の素晴らしい地形に至るまで、すべてが揃っています。
まずは400年の歴史がある烏蛟騰(Wu Kau Tang)村に向かいましょう。ここでは竹藪に囲まれた瓦屋根の伝統的な客家の住居を見ることができます。竹は昔、この地区で様々な目的に使用されていました。現在も建築現場の足場によく使われています。
東に向かい、緑に覆われた谷を超えると、踏み石が敷いてある苗三古道(Miu Sam Ancient Path)に出ます。この道は海岸に向かっています。三椏湾(Sam A Wan)で休憩をし、印洲塘(Double Haven)の港を望む穏やかな景色を満喫してください。マングローブの間をちょこちょこと走り回るカニを見つけることができるかもしれません。
三椏湾からは 茘枝窩(Lai Chi Wo)
{{title}} 住所 {{address}} ウェブサイト {{website}} 詳細をもっと見る に続く道を進みます。茘枝窩は香港最高の保存状態の客家集落があるだけでなく、多種の野生の動植物が生息しています。163種の植物、112種の淡水水生昆虫、さまざまな鳥、蝶、爬虫類がいるとされていて、絶滅の危機に瀕している鳥、シマアオジ(Yellow-Breasted Bunting)や珍しいシロスソビキアゲハ(White Dragontail)もここを生息地としています。また茘枝窩には香港で最大にして最も素晴らしいマングローブの森があります。
今は住む人がいなくなった集落では、修復された協天宮(Hip Tin Temple)、鶴山寺(Hok Shan Monastery)、村の壁を見ることができ、当時の様子と活気をしのぶことができます。この村の自然には2つの見どころがあります。戦時中、占領時代に反抗精神に富む村人により保護された「5本の指を持つ樟脳(ショウノウ)の木」と呼ばれる有名な五指樟樹と、中が空洞になっている樹齢100年の楓の木です。
前半は変化の多い緩やかな上りですが、後半は平坦です。
Photo Credit: Hin Yeung
400年以上前、烏蛟騰村には客家の住宅が密集し、今なお、ユニークなタイル張りの屋根に当時の面影を感じることができます。田畑を挟むように立ち並ぶ家々の周りには、様々な種類の竹が自生しています。客家の人たちは、自然保護に加え、建築や燃料のみならず、土壌腐食防止にも竹を用いていました。さらに、九担租(Kau Kam Tso)および苗三古道(Miu Sam Ancient Trail)を経由して三椏湾に向かいます。
烏蛟騰から荔枝窩には野良犬がいます。標識を確認し、住宅街に入らないようにしてください。
Photo Credit: Hin Yeung
三椏涌(Sam A Chung)では、道の表面に滲んだ赤い影から、地下の岩に酸化鉄があることがうかがえます。三椏湾のマングローブの沼地では、カニやトビハゼの姿を容易に見つけることができます。三椏村(Sam A Tsuen)桟橋は印洲塘(Double Haven)の海岸線を臨む絶好のスポットとなっています。
回り道をして、西流江まで行きましょう。ここは絶景で有名な指定海洋公園でもある印洲塘のパノラマ写真をとることができます。印洲塘(Double Haven)は香港地質公園の一部で、約1億8千年前の火山の噴火により形成されました。
Photo Credit: Hin Yeung
荔枝窩はかつて、ライチの木で名高い場所でした。香港の他の大半の村落とは異なり、ここは16世紀に、2組の別々の家族が居住するようになったのが始まりで、以来、個々の建物が9x3の格子で配備されたかつての客家の村落の形をとどめてきました。また、村の入口に見られる風水調の壁、家々の背後に見える風水の森林が印象的で、これは、自然の災害を防ぎ、幸運を引き寄せると代々伝えられてきた考えに基づくものです。
三椏村および荔枝窩には食事処や売店があります。
Photo Credit: Hin Yeung
荔枝窩には自然の歴史の中で貴重な土台となってきた樹齢の長い珍しい木々が豊富に生息しています。樹齢100年前後の空心樹は、この種では王のような存在で、とりわけ幹の中央部に色々な空洞がありますが、かといって枯木ではありません。五指樟樹は、第2次世界大戦中に5つの枝の1つが切断されましたが、今なお、壮大な印象を与えます。
大埔地質教育中心(Geoheritage Centre)は、旧正月の最初の3日間を除く日祝祭日に、荔枝窩村へのガイド付きツアーを催行しています。お問合せ:lcwculture@outlook.com