新界(New Territories)の中でも北西部にあり、都会の喧噪から遠く離れた屯門区(Tuen Mun District)は、のどかな沿岸風景が大きな魅力です。珠江(Pearl River)の河口にあり、青山(Castle Peak)や大欖(Tai Lam)の峰々に囲まれたこの地域は、海沿いにあり、自然の恵みが豊かなこともあって、早くは漁村や農村として知られていました。清朝期(1636~1913年)には、住民の大半が水上生活者「蛋民(タンミン)」の漁師でした。
1961年代に入ると、政府は屯門(Tuen Mun)で第一世代の「ニュータウン」開発に着手しました。その目的は、急増する市内の人口に対応するため、十分な住宅、産業施設、工業施設を整備し、豊かで自足的な街作りをすることにありました。
MTR屯馬線(Tuen Ma Line)が開通すると、農村が点在する地域から活気あるアーバンタウンへと、その変貌はさらに着実に進みました。また、地元の観光スポット、例えば人工ビーチやウォーターフロントの飲食店が並ぶ人気の日帰り旅行先「黄金海岸(Gold Coast)」などへのアクセスも、便利になりました。
その他にも、ありとあらゆるグルメスポットが立ち並び、チャーシューで有名なレストランから、地元の養蜂場まで、どんな料理を食べたい人でも満足できます。気が向けば、景色の美しいビーチや近場のハイキングコースに数多く設置されたバーベキュー場に行き、自分たちでランチやディナーを楽しむこともできます。
新しい開発地から遠く離れた屯門(Tuen Mun)は、自然の美しさが輝きを見せる一方で、公共交通機関の整備によって、アクセスが格段に便利になっています。大欖郊野公園(Tam Lam Country Park)の果てしなく続く丘や、屯門の海岸線に並ぶ美しい7か所のビーチを訪れた人は、そこで多くの魅力を発見するでしょう。そこには、都会では見ることができない、はるか遠くまで見渡せる風景と静寂があるのです。
黄金海岸(Gold Coast)をゆったり散策。リゾート地のように全てがそろった海辺のスポットです。
屯門径(Tuen Mun Trail)でハイキング。途中に3つある静かな貯水池で写真をとりましょう。
大欖涌水塘(Tai Lam Chung Reservoir)、別名「千島湖(Thousand Islands Lake)」で、緑と水が作る静かな風景を楽しみましょう。
胡蝶湾泳灘(Butterfly Beach)でリラックス。星空の下でバーベキューを楽しめます。
三聖墟海鮮市場(Sam Shing Hui Seafood Market)で魚を調達。近くの食堂に持ち込めばその場で料理してもらえます。
季季紅風味酒家(Red Seasons)でチャーシューを堪能。伝統的な地中の石窯で焼き上げています。