西貢公共埠頭（Sai Kung Public Pier）でフェリーを降りて海鮮街（Seafood Street）という愛称の付いた海岸沿いの遊歩道を散策すると、店の名前が表に出ていなくても、何がメニューに載っているかはすぐにわかります。次から次へ現れるレストランには、魚、カニ、エビ、貝、そしておそらく今まで見たことのない数種の謎の生物であふれる水槽があり、漁師は近くに浮かべた船から今日獲れたものを売っています。

九龍湾（Kowloon Bay）にある広東料理と鍋料理の店、江南庭敘（Congeodle）のシェフ、蔡志民（Choy Chi-man）氏は定期的に西貢（Sai Kung）に通い、魚介を仕入れています。「私のチームや私自身は、海鮮街（Seafood Street）の漁師から直接仕入れています」と彼は話します。「通り沿いの水上海鮮市場も好きです。船から生きたままの魚介類を選び、値段も交渉できるのですから。西貢（Sai Kung）では海の幸を豊富に取り揃えており、私たちは季節に合わせて厳選しています」シャコ、ハマグリ、ハタは、提供されている食材のほんの一部です。

もちろん、西貢（Sai Kung）のシーフードを食べるのに一番良い方法は、たくさんあるレストランの1つに行くことです。できれば屋外の、輝く海を見わたせる場所に。レストランの水槽から食材を選ぶだけでなく、その日に自分が獲った魚や市場で買ったものを持ち込むこともできます。あなたのお望みのままにシェフが喜んで調理してくれますし、料理を提案してくれます。少し（通常はわずか）高くなりますが、勝記海鮮酒家（Sing Kee Seafood Restaurant）（下記参照）では、あなたの魚を調理するのに120香港ドルかかります。定番メニューはすぐに売り切れてしまうことがあります。絶対に食べたい料理がメニューがある場合は、予約しておくことをおすすめします。季節のおすすめもお忘れなく。